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Activities & Members

翼弦線-Chordlineの活動意図とメンバー構成について。はじめに、活動開始にあたってのごあいさつを掲載いたしました。
この想いをもとに今後の制作を通じて、ひとつひとつお伝えできればと考えています。
ごあいさつ
音を聴いて思わず目を閉じる瞬間の感触を、どう伝えたらよいのでしょう。
それは、まだ目も開かぬ赤んぼが包まれるお日様の匂いのするおくるみだったり、あるいは瞑目しもうここにはいないひとに手向けられた花々であったり…
「触覚」から始まり「六感」へ連なる一続きのタペストリーであったり…
生まれたところ(日の登る東の空)と、還ってゆくところ(日の沈む西の空)を結ぶ、ひとつの記号であったり…
同じ「匂い」のするものは、きっと人それぞれ、無数にあるのだと思います。
美しい音楽を聴くと、目の奥にひどく穏やかで静かな月を映す夜の海の水面のようなものがあって、そこがキラキラしてゆくのを感じます。
そこから小さな一滴が溢れ落ちてきそうになります。
奏でる人も、聴く人も、そこにいる全ての人がうたをみつけられるのは、誰しものこころに、それを抱き地に繋がれたまま飛翔する翼のようなものが備わってい
るからではないのか、そんなことを夢想したりもします。
翼弦線-chordline
という映像制作を端緒とした活動は、その翼を繋ぐ、か細くとも切れぬいとでありたいと願っています。
音楽に携わる人々は、大きく分けて、2つのタスクを担っていると思っています。
ひとつは、今この瞬間の場にしかない音を掴み奏でること
ひとつは、その音を時空を超える音として遺し伝えること
この一見書き記すと相反する二つのタスクは、つきつめれば、やはりひとつのもの、同じものをふるさととして生まれ、音楽するひととは、この相反する二つの
ものの中で揺れ動く存在なのだなと思っています。
わたしたちは、この両方を大切にしながら、記録された像(音楽家を撮影し、Webによる配信・上映を行う)と実体(撮影した音楽家を招いての演奏
の場をつくる)双方向で伝え合う活動を目指し、音楽という無形のものを愛し携わる全ての人々のささやかな一助となれればと考えています。
現在一つ目の映像制作に着手しています。
思わず目を閉じてしまうような美しいもの、そんな目に見えぬ音楽を目に見える映像を通じて伝えることもまた、相反しながら、ふるさとに寄り添うことができるのではないかと信じながら。
2015年6月22日
※翼弦線-chordlineとは、
飛行機などの翼型の前縁と後縁を結んだ直線、翼型の基準(翼のもつ揚力などに関係する)となる線のことです。
「翼、弦、線」→「飛行、音楽、通信」の三つを想起させる、いい名前じゃないかな、と思っています。
英語表記の場合も、「chord」は「和音」を意味する言葉ですし、音の和を結ぶ糸、といったところでしょうか、、そんな想いをこめて選びました。
(翼弦線-chordline conducter/田辺みのり)
翼弦線-chordline
sound design/甲田徹 scenography/ka-ji- cinematography/梅田唯史 concert planning/中上浩寿



